たいつノート

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I can’t be a superstar (ヘンプリED2) 歌詞和訳

Qruppo音楽祭、現地で参加しましたがめちゃ素晴らしかったです。

どの出演者の方も最高だったのですが、特に好きな曲である"I can't be a superstar"を歌ったYou-Re:さんのライブパフォーマンスが本当にすごくて、これぞリアルライブ!という伸びやかでノリノリな歌唱を堪能させてもらいました。

で、「英語の歌詞だけどみんなはわかってるよね~」的なMCがありまして、わたくし恥ずかしながらちゃんと調べておりませんでした。ところがこの広大なインターネットにも先人の和訳がどうも見つからず、困った……。自分でやるしかない、というわけで訳してみました。

 

※ネタバレを含むのでグランドエンディングを見てから聴きましょう※

 

I can't be a superstar

 

(Verse 1)

それはちょっとしたフィクション

それはでっちあげたストーリー

オレに都合の良すぎることもあったんだ

でも始まりはそのときからだ

 

失敗したオレにも完璧な物語が待っている

正直者でもないんだけど

そんなの楽勝だよ

 

(Chorus)

オレがスーパースターなんてありえない

銀幕の中みたいに幸せじゃない

でもここならオレ達は何だって手に入るんだ


(Verse 2)

それは地味な人生

それはほんの端役

このクソッタレな地獄がオレを消し去っていく

でも人生を真新しく変えるチャンスなんだ


失敗したオレにも完璧な物語が待っている

正直者でもないんだけど

そんなの楽勝だよ


(Chorus)

オレがスーパースターなんてありえない

銀幕の中みたいに幸せじゃない

でもここならオレ達は何だって手に入るんだ

 

……

以下訳のポイントとか考察など。

・"made up story" 「作り話」というぴったりな表現があるのですが、「フィクション」とのバランスでそのままカタカナを採用。ここは伊栖未が書いた諸々のシナリオのことを指しているのかもしれません。

・"would be too good... sometimes" "sometimes"があるので"would"は<過去の回想>で取りました。

・"the beginning" 何の「始まり」かは明らかではありませんが、プリズンで起こった諸々を回想しているのではないかと思います。

・"me who failure" 代名詞に"who"で修飾できるのか?とか"failure"って名詞しかなくない?とか文法的にはよく分からんのですが、私が知らないだけなのでしょう……。本当は"しくじった"みたいな口語に寄せる方が好きですが、"failure"のカタい響きと"perfect"との対比を考えて「失敗」にしました。

・"the siliver screen" 「映画」のことですが、日本語でも「銀幕」とは言うので、あえてそのままです。

・"we can get everything here" 柊一郎目線の曲だと思っているので、"I" "me"は「オレ」。ここで唯一"we"が出てきますが、当然ラーレの仲間たちのことでしょう。ここはもうプリズンとは違うんだ、っていうことですね。

・"Cursed this terrible doom" "curse"は「呪う」もありますが「ののしる」「悪態をつく」の方でしょう。苛立ちを表すようなニュアンス。"terrible"が「ひどい」「恐ろしい」なのでこれの強調っぽいですね。逐語訳もちょっと野暮ったいので、ひとまとめにしてみました。"doom"は「破滅」「運命」なのですが、宗教的には「審判」の意味もあります。死+抗いがたい定め/状況+審判……ということで、日本語的には「地獄」がぴったりかなと。この句はずばりプリズンを指していると思われるので、それが伝わるように、えいやっと意訳してます。

 

原歌詞はサントラを買えば分かるぞ!! 買おう!!!

 

それでは。